猪苗代第二発電所
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建物は当時はやったセセッションの影響を受けたり、
二階のショーケースのガラスはドイツ(一説にはアメリカ)から輸入されるなど、
結構、当時としてはなかなかグローバルです。
ちょうど同じ大正3年10月に、猪苗代第一発電所が建設されました。
猪苗代湖の水を利用し、電力は東京に送られます。
また設計は、東京駅を設計した辰野金吾といわれています。
発電機はGE製が設置されていました。
昭和62年に取り壊されてしまいましたが、その直前に見学する機会に恵まれました。
制御室はRのガラスが使われるなど、なかなか味のある工場建築でした。
今回見学した猪苗代第二発電所は、大正7年に建設されました。
窓枠がアルミサッシに変わるなど、かなり変更されていますが、
構築物は当時のままです。
建物の裏にある水圧鉄管も当時のままだそうです。
建物の内部です。水車発電機も当時のままで東芝製です。
私ども白木屋の店舗とほぼ同時期に建てられた工場建築。
なんとなく、同時代の香りがするような気がします。
(A記)