大戸古窯群遺跡と阿賀川(大川)を挟んだ対岸に
白鳳山があります。 450年前の葦名氏が
向羽黒山城を築いただけのあって、会津盆地が一望です。 北東を望めば、磐梯山に会津若松の市街です。
北には、若松市街から喜多方方面が望めます。 手前の川は、尾瀬の三条の滝を源流とする阿賀川(大川とも呼ばれています)、新潟県にはいると阿賀野川になります。
北西には、福島県、新潟県、山形県の県境になる飯豊連峰が見えます。 頂上付近は素晴らしい湿原ですが、冬は日本海気候の影響で険しい山々です。
この地はまた、
会津本郷焼の里でもあります。 大川を挟んだ大戸古窯群と同じ粘土質です。 大戸古窯群は8世紀後半~14世紀に対し、本郷焼は1645年発祥です。
本郷焼は陶器だけでなく、磁器も盛んです。 磁器の北限ではとも言われています。 白鳳山の一角をなす大久保山砕石場です。
最近は、景観や環境問題で砕石や採土が難しくなってしまったと、会津本郷焼組合の理事長さんが嘆いていました。 慧日寺の影響下にあった大戸古窯群、蒲生氏郷や会津松平家などの保護奨励を得た会津本郷焼。 景色を楽しみながら、焼き物の町を歩くのも一興です。
「A記」